ふたば学舎の日常

このブログでは【NPO法人ふたば(ふたば学舎指定管理者)】からの情報をお伝えしています。

新聞掲載と震災学習の実施

 

5月17日(水)の神戸新聞朝刊に、「避難所もっとより良くプロジェクト」と共催し、12人の大学生が参加した避難所体験プログラム(4月4日実施)の記事が掲載されていました。災害食体験と避難スペース作りの様子が大きく取り上げられています。記事の中に「『災害発生直後、被災者はストレスがかかって合理的な思考ができない状況にある。だからこそあらかじめ想像をしておくことが大切』と山住さん。」とありますが、発災直後に合理的な思考ができないことに関しては木村玲欧著『災害・防災の心理学』中で説明されている「失見当」(しつけんとう・精神医学用語)が参考になります。

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ふたば学舎の震災体験学習では「想像力」を重視していて、参加者(たいてい小・中学生)に想像力を発揮して22年前の阪神・淡路大震災の被災者あるいは将来起こり得る震災の被災者になってもらうようにしています。一昨日の5月16日(火)には高知県香南市立香我美中学校2年生48人を対象に、被災者になったという前提のもと、語り部体験談・炊き出し体験・防災の知恵学習・避難所体験を行いました。少しでも自分事としての震災を感じとってもらえていたらいいなと思います。

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蛇足ですが、震災学習を実施する際、主な対象となる子どもたちのことを考慮して、わかりやすい説明を心がけるようにしています。その参考に、地震/震災/防災/減災関連の書籍に目を通したりするのですが、最近では学研まんが新ひみつシリーズの『地震のひみつ』がすごくわかりやすいなと思いました。

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地震のメカニズムや(長周期地震動も!)過去の地震のこと、さらに防災についても描かれていて、おもしろい漫画です。(やまずみ)