ふたば学舎の日常

このブログでは【NPO法人ふたば(ふたば学舎指定管理者)】からの情報をお伝えしています。

子ども防災ワークショップ

1月13日(土)13:30〜16:00に3階・講堂で小学生以上の子どもを対象にした震災学習イベント「子ども防災ワークショップ」を行います。防災グッズを作ったり、ゲームをしたり、体を動かして楽しみながら防災について学んでもらうワークショップです。参加無料、申し込み不要です。詳細は以下チラシをご覧ください。

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今回のイベントの中身は若手芸術集団のNPO法人芸法(げいほう)さんに依頼しました。震災学習事業担当者として、外部の芸術家の人がどのように防災に関するイベントを展開するか楽しみにしています。また、これまでの当館の震災学習では見られなかったおもしろいやり方があれば、今後の震災学習で取り入れたいなとも思っています。どうなるでしょうか。

 

以下余談。今日、出勤前にクライストの短篇「チリの地震」を再読(前に読んだのは10年以上前?)したのですが、ずっと登場人物の言葉がすれ違うのに怖くなりました。1647年にチリで(実際に)起こった地震の前後が舞台で、災害ユートピア的な場面もありますが、訳者の種村季弘さんの言葉を借りれば、登場人物たちは、「彼らの間には接触不能の透明な薄膜が張られでもしたように言葉が通わず、ために人間関係がたえず猜疑と不信の非伝導物質にさえぎられて悲劇の淵に引き込まれてゆく」のです。文学が震災の記憶に寄与する、ひとつのあり方だな、と偉そうに思った次第です。今年最後の余談でした。(やまずみ)