阪神・淡路大震災から26年の「やさしさわすれないで」
阪神・淡路大震災から26年となる1月17日(日)に恒例の1.17イベント「やさしさわすれないで」を、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言下でしたが、人と人との十分な距離や換気など必要な感染予防措置をとった上で、開催しました。
今回は、次の3月11日で東日本大震災から10年を迎えることもあり、阪神・淡路大震災と東日本大震災、二つの震災の記憶を想い合う内容にしました。
宮城県石巻市で震災の伝承活動を行っている公益社団法人3.11みらいサポートさんにオンラインで石巻の被災状況と3月8日にオープン予定の伝承交流館「MEET門脇」の話を、神戸を中心に音楽を通した防災活動を続けている石田裕之さんには東日本大震災や熊本地震などの被災地での活動の話をしていただきました。また、石田さんが交流を続けているNPO法人石巻復興支援ネットワークさんとオンラインでつなげていただき、東日本大震災で被災されたみなさんの今の声を聞くことができました。そして午前の部の最後には、二葉小学校(=現ふたば学舎)2年生の時に阪神・淡路大震災で被災し、東日本大震災でも被災体験のある中野雄仁さんに貴重な体験談を語っていただきました。午後からは、東日本大震災で家族を失った高校生の旅路を描く映画『風の電話』の上映会を行いました。
参加者アンケートでは「オンラインだからこそ現地の方々の雰囲気が見てとれた」、「わすれてはいけないこと、つながりの大切さを再確認できました」といったご意見を頂戴しました。今後も1.17イベントを継続して、26年前の震災の中で芽生えた人々の「やさしさ」を忘れず、震災の記憶をつなげていきたいと思います。
今回お話しいただいた皆さま、そしてお越しいただいた皆さま、ありがとうございました。(やまずみ)
震災学習・勉強会(3)開催のお知らせ
11月28日(土)14時~17時に震災学習・勉強会(3)「災害にあった後の生活再建を考える」を開催します。
講師は、津久井進氏(日本弁護士連合会・災害復興支援委員会委員長)と宮定章氏(認定NPO法人まち・コミュニケーション代表理事、神戸学院大学「災害復興基礎論」非常勤講師)です。
自然災害で被災した時に知っておくと安心につながる生活再建制度について、講演と被災者生活再建カードを使った疑似体験を通して学びます。参加申し込みは電話かFAXで受け付けています。詳細はチラシ(↑)をご覧ください。よろしくお願いいたします。(やまずみ)
※参考書として津久井進さんの『災害ケースマネジメントガイドブック』を挙げておきます(↓)。
勉強会「災害時、感染を防ぐ安全な避難場所とは?」開催告知
コロナ禍は長期化し、ウイルスと共存する「withコロナ時代」が続きそうです。そうした中で自然災害が起こった場合、避難についてはどう考えればよいでしょうか?
そこで、感染症と自然災害が同時に起こる複合災害時の避難場所に関する勉強会を7月31日(金)14時から開催します。講師は、人と防災未来センター研究員の髙岡誠子さんです。災害医療が専門の髙岡さんは、自治体が避難所準備をする際の「避難所開設での感染を防ぐための事前準備チェックリスト」を人と防災未来センターから発表されています。
▼人と防災未来センター 新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時レポートvol.1
http://www.dri.ne.jp/exreportvolr0201
今回の勉強会は、避難所開設に携わる方だけでなく、避難場所での感染に不安を抱いている一般の方も対象としています。ご興味・ご関心のある方はぜひお申し込みください(定員30名)。詳細はチラシをご覧ください↓ (やまずみ)
令和2年度震災学習第一弾「減災ミュージックの試み」
動画共有サイトのYouTubeにある「ふたば学舎チャンネル」に、今年度の震災学習第一弾として「ふたば学舎・震災学習リモート企画『withコロナ 減災ミュージックの試み~防災士/シンガーソングライター石田裕之さんの5曲~』」と題する動画をアップロードしました。
https://www.youtube.com/watch?v=se7q-7tQh-k
先日、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言が全面解除されましたが、今後もコロナウイルスと共存していくことになり、不安な日々は続きそうです。そうした生活の中で音楽には聴く人の心を癒し、気持ちの中で人と人とを結びつけるような減災の力があります。そこで、神戸市を中心に防災・減災に関する音楽活動をされている石田裕之さんに、時宜にかなった、心が和むオリジナル曲をstay homeで歌っていただきました(選曲はやまずみ)。みなさんの減災ミュージックになれば幸いです。ご視聴お願いいたします。(やまずみ)
石田裕之さんホームページ:
阪神・淡路大震災25年イベントのお知らせ
2020年1月17日で阪神・淡路大震災から25年が経ちます。ふたば学舎(旧二葉小学校)では毎年1月17日当日もしくは前後の日に震災イベント「1.17やさしさわすれないでinふたば」を開催していますが、今回は2020年1月13日(月・祝)に震災25年イベントとして実施します。
「やさしさわすれないで」というのは、震災から3年後に二葉小学校の(震災で壊れた)焼却炉のレンガを使って製作された震災モニュメントに掲げられた言葉で、全校生の投票で選ばれました(この震災モニュメントは現在ふたば学舎前の花壇に設置されています)。今回の震災イベントは「やさしさわすれないで」の原点に戻り、「こども」に焦点を当てた内容になっています。13時からの第一部では震災当時二葉小学校に通っていた元児童の方々(5名予定)をお招きし、震災のことと今振り返って思うことを語っていただきます。14時10分からの第二部では、震災から15年目に制作された映画『その街のこども』(2010年、森山未來・佐藤江梨子主演)の上映会を行います。会場はふたば学舎3階講堂で、参加無料、申し込み不要、先着順です。また、同時開催として14時10分から1階多目的室1-2で「こども防災塾・防災お菓子ポシェット作り」を行います。こちらは事前申し込みが必要(申し込み先はふたば学舎)で、対象は小学生、定員30名、参加費100円となっています。
もう震災から四半世紀ですが、震災当時、被災地の様々なところでもらった/渡した「やさしさわすれない」よう未来につないでいくイベントにしたいと思います。多くのご参加お待ちしております。(やまずみ)
おいしい災害食、そして次回震災学習イベントの告知
今月は震災学習で2度ほど災害食を食べました。
9月7日(土)~8日(日)の龍谷大学政策学部9名を対象とした1泊の震災学習ではイタリアンスパゲティとりんごのコンポートを、9月19日(木)の明光学園中学校46名を対象とした震災学習ではカレーを作りました。ポリ袋に具材を入れて湯せんする災害食ですが、ぜんぜんおいしかったです。
また、それらの震災学習の間に2度ほど震災に関する勉強会/講演会を実施しました。
9月11日(水)には認定NPO法人まち・コミュニケーション主催、ふたば学舎協賛で、東日本大震災の津波で流され生還したという阿部晃成さん(東北大学課外・ボランティア活動支援センター、慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程)による講演、9月14日(土)には「どうなる?どうする?避難所のトイレ問題」と題して、NPO法人日本トイレ研究所の松本彰人さんによる講演を行いました。
避難所のトイレ問題に関するイベントは引き続き10月26日(土)に対策ワークショップ編として実施します。(やまずみ)