ふたば学舎の日常

このブログでは【NPO法人ふたば(ふたば学舎指定管理者)】からの情報をお伝えしています。

第2回ジミーティングの結果は!?

地味な集い「ジミーティング」の第2回は
「洋楽ロック名曲ミーティング」ということで、
本日開催のはずでしたが、その結果は・・・


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写真は語る。

ブログでの告知だけで
このゆる〜い脱力ミーティングが実際に開催できる可能性は
宝くじで高額当選をねらうようなものなのか??
(それより、やるならちゃんと広報活動をしろ、か??)
第3回は・・・???

それはさておき、「洋楽ロック名曲ミーティング」(これはなんだか
雑誌『レコード・コレクターズ』にあるようなテーマですが)
の話から過去の長田の風景、センターの夏休み子供向けプログラム
の話へとゆる〜くつなげていきます。

今日、私の方で選曲した「洋楽ロック名曲」は、
キンクスの名曲「ウォータールー・サンセット」でした
The Kinks, "Waterloo Sunset"。
ちなみに第二候補はフェイセズの「デブリ」。)
選曲はあくまで主観なもんで、
以下、私的な話が少し混じります。

「ウォータールー・サンセット」は、
キンクスのヴォーカルのレイ・デイヴィス(Ray Davies)
が、幼少期に気管支炎を患って病院に入院し
そこから眺めた夕暮れ時のテムズ川
美しく詩的な記憶に基づいて作った歌ということです。

詞の内容は、「僕」がテムズ川の南岸にある
ウォータールー駅あたりを行き交う人々の様子と
ウォータールーの夕焼けを自分の部屋の窓から眺めている、
というものです。

忙しく行き交う人々と、じっと自分の部屋にいる「僕」との
対比は、すでにイントロでギターが表しているように聴こえます。
そう思うと、ヴォーカリスト以上にギターサウンドが「僕」の
感情を表現して、見事な詞の内容をバックアップしている
素晴らしい曲だなあと個人的にずっと思っていたのです。

歌のサビは、
But I don’t need no friend
As long as I gaze on Waterloo sunset
I am in paradise
なのですが、

高校生の時に友達のいなかった私は
長田区にある兵庫県立スポーツ会館(現在は、兵庫県立
文化体育館)と西代駅阪神淡路大震災前は地上駅、現在は地下駅)
のあたりをよくぶらぶらしながら、
このサビを繰り返し口ずさんでいました。
そこから眺める夕日がきれいで、
この歌がばっちり合っていたのです。
そして、西代駅とウォータールー駅が
うまく自分の中で重なり合って
ひとり悦に入っていたというわけです。

こうした個人的な郷愁もあって
この曲を「洋楽ロック名曲」として挙げたのですが、
振り返れば、高校生の時に聴いていた
洋楽ロックは、学校の英語の授業より
ためになる英語を教えてくれていたようにも思います。

というのも、洋楽ロックはそれを聴く側に
英語の音と意味をダイレクトに伝えてくれるものだったからです。
おまけにこちらの気持ちを代弁してくれたりもします。
私の場合、たとえば「as long as」なら、その発音の仕方と意味を
「ウォータールー・サンセット」で学んだ感じです。
(これでもし、学校でいい英語の先生にめぐりあえていたら、
私の英語能力ももう少しましになっていたかもしれませんが、
それは勉強嫌いだった私の責任転嫁でしょう・・・。)

いうまでもないことですが、英語は意味・文法だけでなく発音も大事です。
で、センターでは学校の夏休み期間中に
「夏休み子どもワクワク教室」として、
たくさんの楽しいプログラムを用意しています。
(具体的な内容については、近日中にセンターの
ホームページなどで告知する予定です。)
それらプログラムの中には、小学生を対象とした
「英語力アップ短期集中講座」というのもあり、そこでは
英語の正しい発音をしっかり学ぶことができます。
多くの子どもたちが参加して、
英語好きになってほしいと思っています。
そうすれば、子どもを対象とした
「洋楽ロック名曲講座」なんかができるかもしれません(!?)。

おそまつさまでした。

付記:引用した歌詞に二重否定(・・・don’t・・・no・・・)が
出てきますが、その二重否定の捉え方に関しては、
スティーブン・ピンカー『言語を生みだす本能』(NHKブックス
が参考になります。そこではローリング・ストーンズ
有名曲「サティスファクション」
(原題:I can't get no satisfaction)中の二重否定が
取り上げられています。

(やまずみ)