ふたば学舎の日常

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「和田幹さんの震災定点観測日記」新聞掲載

2月4日(日)多目的室1-4で講演会「わだかんさんの震災定点観測」を行いましたが、その企画のきっかけとなったパネル展示「和田幹さんの震災定点観測日記」に関する記事が今日の神戸新聞に掲載されました。Web版にも載っています。神戸新聞さん、ありがとうございます。

神戸新聞NEXT|神戸|震災からの復興を定点観測 神戸・長田で写真展

4日の講演会には29名の方々にご参加いただきました。講師のわだかん(和田幹司)さんには、1時間強、プロジェクターで映し出した定点観測写真パネル毎にエピソードを交えながらお話しいただきました。阪神・淡路大震災から23年もの間にわかだんさんが見てこられたことを語るには全く短い時間でしたが、ご参加のみなさんは興味深く聴いておられ、質問コーナーではご自身の体験談なども語っていただきました。震災の記憶を参加者同士で共有できた講演会でした。(やまずみ)

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余談:歴史は語られることによって形を成していきますが、定点観測をテーマに語ろうとすると、語る時点で形は変化します。十年後にまた話しをすれば、十年間の変遷が追加され、さらに過去の記憶が曖昧になったり解釈が異なったりして、内容は変化し続けるでしょう。歴史は動的なわけです。しかし、語られなければ忘れ去られます。わだかんがおっしゃっていたことで印象的だったのは、わだかんさんのように被災について話す人もいれば、被災しても語らない人もいるということでした。23年が経過しても阪神・淡路大震災の被災の記憶には隙間があるようです。