本日の第1回ジミーティング
「ブッキッシュ・ミーティング」は無事終了しました。
というのも参加者がゼロだったので、なにもなかったのです・・・!
このブログの訪問者数がもっと多くなれば、次回からの
ジミーティングにどなたかお越しになるかもしれません。
期待しましょう。
ちなみに今日こちらから紹介しようと思っていた本は
綾屋紗月、熊谷晋一郎著『つながりの作法―同じでもなく違うでもなく』
(NHK出版)というものでした。
昨年末に企画を進めていく過程で参考にした本です。
つながりや絆といった言葉は最近特によく目にしますが
(持続可能性なんて言葉もくっついてきたりします)、
そもそも(特に人と人との)つながりとは何か
よくわからなかったので参考にしました。
本の内容について詳述せずに、なぜ今回紹介しようと思った
かだけメモしておきます。
(内容については誤解しているかもしれません、あしからず。)
アスペルガー症候群(綾屋)と痙直型脳性まひ(熊谷)の著者が
この本で検討するのは、「違いを認めた上でなお、つながりを
もたらす作法」ですが、それは「現代を生きる私たち全員にとって
一つの目指すべき方向性を示している」作法でもあります。
ではその作法とは何か?
それは、個々の差異とそれらをまとめるパターンの間の往復運動
であるようなのです。人と人とのつながりを作るのにそうした
往復運動が前提となるのは、スーザン・ソンタグの言葉を使えば、
「孤独は連帯を制限する。連帯は孤独を堕落させる」からでしょう。
それゆえ、その作法は孤独と連帯の往復運動だと解釈できそうです。
「違いを認めた上でなお、」つながろうとするのは、
ああでもこうでもなく、しかもそうでもないと色々と考えたり
感じたり、気分が浮いたり沈んだり、もしくはどのような
考えにもとらわれないようにしたりして、時間がかかります。
ゆる〜く地味〜に続けていく中でしか見えてこないのかもしれません。
こういうふうに考えていって、今回のブッキッシュ・ミーティングで
この本を紹介しようと思った次第です。
第2回も懲りずに近々お知らせします。
“You’ll just have to carry on.” (John Lennon)
(高齢者のふれあい・学びの場 やまずみ)