ふたば学舎の日常

このブログでは【NPO法人ふたば(ふたば学舎指定管理者)】からの情報をお伝えしています。

プレイバックシアターinふたば

昨日、13時から17時の4時間、多目的室3-1にて
プレイバックシアターを開催しました。
集まった11名の方々はみなさん個性的な人ばかりでした。

プレイバックシアターは、参加者のだれかのストーリーを聞いて、
それを他の参加者らが即興で演じるというものです。
そうすることによって一人のストーリーが共有され、共感のつながりが
生まれます。

最初のうちは初めて会う者同士で少し緊張感もただよっていましたが、
ウォームアップのゲームが終わる頃にはみなさん打ち解けて、だんだんと
和やかな雰囲気になっていきました。

14時からはプレイバックシアターの導入として、
自分の人生の今の状態を考えて(最高/最低、いいこと続く/悪いことばかり)、
自分を位置づけます。そしてなぜそこに位置づけるのか周りの人と話しをして
共有します。

そうした上で、いよいよプレイバックシアターの開始です。

まず、「プレイバックシアター動く彫刻」です。
参加者が夢の機械を考えてリクエストします。
それを他の4人の参加者が前に出て演じます。
たとえば、ストレスを吸引してくれる機械、
なかなか起きない旦那を無理やり起こす機械といったリクエストが
ありました。
演技は馬鹿馬鹿しいほどこっけいで爆笑!ものでした。

つづいて、今感じていることや思っていることを話してみて、
それをやはり4人が前で演じます。

こうした動く彫刻を見ていると、語られた思いと演者の動きがリンクし、
その動きが他の演者の動きにリンクしていく様子がはっきりわかります
(私が彼になり、彼が彼女になり・・・)。
それは身体の動きを介した共感・つながりと言えるでしょう。

最後は「プレイバックシアターストーリー」です。
ファシリテーターがインタビューする形で参加者の1人がストーリーを
語ります。そして、動く彫刻と同じように4人がアクターとなり、
聞いたストーリーを前で演じます。
役を振り分けられた演者たちは即興でストーリーを具体化するのですが、
みなさん巧みに演じられていました(素人とは思えないアドリブの応酬!)。
これには驚いたのですが、人の語りに対する感度が非常に高くなっていなければ
演じるのは無理なことでしょう。それが可能となったのは、その前提となる
共感の姿勢がそれまでの流れの中で準備されていたからだと思います。

「笑いに満ちた」即興劇によって人と人とのつながりが生まれる場に
居合わせることができました。

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●話しているうちに和んでいきます


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●4人の即興劇に何度も笑いが起こります