ふたば学舎の日常

このブログでは【NPO法人ふたば(ふたば学舎指定管理者)】からの情報をお伝えしています。

七夕まつり、とんまつり、奇祭、そして七夕まつり

7月7日(木)15:00~18:30、ふたば学舎講堂で実施予定の「七夕まつり」はゲームや景品など準備を着々と進めています。一番重要な笹の調達が残っていますが・・・。

「七夕まつり」についてはコチラ↓

http://futabasyo.jp/modules/pico/index.php?content_id=150

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↑制作途中のボール入れゲーム

(以下、駄文)7月7日は七夕の日ですが、全国では同月同日に一風変わったお祭りが開催されています。

奈良の吉野では、「神仏を侮り、人の苦しみを喜んだ一人の男が金峯山の山上から一度蛙となって修験者に救出されたという伝説」にちなむ蛙飛行事が行われ、実は「かなり歳のおっちゃん」がカエルの着ぐるみに入ってベタ、ベタと這う「とんまつり」(=とんまな祭り)みたいです(みうらじゅん著『とんまつりJAPAN』)。

また、新潟の東湖八坂神社では、意識を失った男(=スサノオノミコト)が牛に乗せられ、船上のやぐらで綱にぶらさがる「くも舞人」を成敗する奇祭「牛乗り・くも舞」が行われているようです(杉岡幸徳著『奇祭』)。

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こうした神々を迎えるお祭り、あるいは神の側にいるというマツルの語源的な意味に近いお祭りと比べると、今回の「七夕まつり」はインパクトに欠ける気もしないではありません。毎年、仙台市で開催される「仙台七夕まつり」になると豪華でインパクトがありますが、歴史と規模がすごいので同じようなことは到底できません。

柳田國男の『日本の祭り』によると、日本のお祭りの変わり目は「見物と称する群の発生、すなわち祭の参加者の中に、信仰を共にせざる人々、言わばただ審美的の立場から、この行事を観望する者」が現れたことだそうです。今回の「七夕まつり」は、お祭りという一イベントですが、審美的に「ただながめる」だけのお祭りではなく、地域の人たちがちょっと寄って、ついでに加わって、楽しんで、周りを見渡すと「あら、あの人、前に見かけたことあるわ」なんて顔見知り社会のきっかけが生じるようなお祭りにしたいと思っています。(やまずみ)