ふたば学舎の日常

このブログでは【NPO法人ふたば(ふたば学舎指定管理者)】からの情報をお伝えしています。

ここ数日の震災学習

10月18日(水)に三重大学教育学部附属中学校2年生141名を対象にした震災体験学習を当館3階の講堂で行いました。南海トラフ巨大地震が起こった場合、中学校が避難所になる可能性があるということから、避難所体験と炊き出し体験、ロープの結び方など災害時に役立つ知恵学習といったメニューを実施しました。

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また、夜間には宿泊先ホテルの宴会場で阪神・淡路大震災語り部体験談ということで、震災時の避難所運営に18歳で携わった経験をお持ちの中村さんにお話しいただきました。昼間の震災体験学習でもそうでしたが、生徒全員のメモをとる速さと質問力が高くて驚きました。質問は?と訊くとすぐに複数の生徒さんが挙手するといった感じで、震災学習で体験したこと(もしくは聞いた話し)の全体の文脈を理解しないと適した質問ができませんから、当日学んだことを未来の防災にきっと役立ててくれるだろうと思いました。

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10月21日(土)には、神戸学院大学現代社会学部で「防災実習Ⅱ」を履修されている学生13名を対象に避難所体験と災害食体験、まち歩き体験を行いました。すでに人と防災未来センターで学んでいたり、震災関連論文の読み込みなどをしている学生さんたちで、今回は当館の体験型震災学習を受けた後、大学で改めて「体験型学習」について考察するということでした。当日雨の中、神戸アーカイブ写真館の石井さんがガイドで傘をさしてまち歩きをしましたが、新長田駅北側の区画整理が行われた区域から南側の再開発事業の区域、さらに南側の駒ヶ林地区へと行くルートで、学生さんにはそれら区域の違いが特に印象に残ったようでした。(やまずみ)

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